特別養護老人ホームで働くメリットとしては「年間収入が高い」「看取りケアが行える」「テキパキ働ける」の3点が挙げられる。
1つめの年間収入が高いという点だが、特別養護老人ホームはその他の施設形態に比べ、支給される賞与(ボーナス)が基本給の3ヶ月分~と高額なところが多く、更に毎月の給与も他の施設形態と変わらないか少し高いため、年間での収入が高くなる傾向がある。また、無資格未経験の人でも入職することができ、介護系の必要資格を企業が補助金を出して取得できる資格取得支援制度などがあるため、介護の仕事にチャレンジしてみたいという人にも人気がある。
2つめの看取りケアが行えるという点だが、特別養護老人ホームを運営する母体が社会福祉法人の場合、医療機関を法人内で持っている、あるいは、医療機関との連携がスムーズに行えるという施設が多く、通常の介護施設ではお看取りが近くなると病院へ転居する入居者も多いのだが、医療機関との連携がある特別養護老人ホームの場合は、お看取りの体制が整っているため、今までお世話してきた高齢者の方を最期まで見届けることができるというメリットがある。
3つめのテキパキと仕事ができるという点だが、100床前後の大型の特別養護老人ホームの場合、仕事内容は分刻みでスケジューリングされるため、複数の高齢者の方と関わることができ、また、常に次のタスクが存在するため、どんどんタスクを消化していきたい。仕事をしている実感を得たいという人に特に人気となっている。
このようなメリットは多くの介護士にやりがいを与えていることだろう。